おしゃれと身だしなみ

 

 ひどいアトピーや、思い通りにならない敏感肌と付き合いながらの生活はとても大変で、ともすれば、「おしゃれをする」ということに疎くなってしまったり、したくてもできず、「自分はもういいや…」と諦めてしまったり、そんな感覚をお持ちの方、いらっしゃるのではないでしょうか。

 かつての私もそうでした。洋服が大好きで、メイクも大好き、新しい服を着て街を歩くのが大好きだった私が、アトピーの悪化したある時から「かわいそうな肌の人」という目で見られるようになり、痒みと炎症との戦いだけに明け暮れる毎日。


 この頃、もちろんおしゃれもメイクもできませんでしたが、今思えば、おしゃれやメイクができなかったことよりも、おしゃれやメイクを楽しもうという気持がなくなってしまったこと、自分なんかがおしゃれやメイクを楽しんではいけない、そういう「女子」らしい楽しみは、すべて自分とは関係ない、と思うようになってしまったことが問題でしたね。

 自分は普通の女子が普通に楽しんでいることはできない。彼女らと同じステージに立つことはないのだから。今、そんなふうに思いこんでしまっている人がいるのなら、それじゃダメだってことを伝えたいのです。

 アトピーはなかなか治らず、敏感肌はなかなか改善しない。これは現実です。変えられない現実ならば、受け入れるしかありません。あなたは、他の全ての人間と全く同じ価値のある1人の人間で、自分に与えられた人生を楽しむ権利があります。肌に手がかかるのはもう仕方がありません。これは自分の個性だと思いましょう。そして、できる範囲で自分を美しく飾り、整え、たくさんの人に会い、自分を見てもらいましょう!

 普通肌の、何でも着られる、なんでも塗れる女子が人間的に優れているわけではありません。我々は、彼女たちと同じステージにいるのですよ。ただちょっと、気持が弱くなっているだけで。